乳がんの治療は突然はじまりまった。まずは、しこりの発見から……。
この数年、ワタシは忙しかったんです。
自身の仕事を減らしてはいましたが、介護との両立で、ちょっとお疲れ気味なのは自覚はありました。
でも、それは終わりました。
最後は仕事もできずに介護に専念していたこともあって、見事にスケジュールは真っ白。
で、年内は予定を入れずにのんびりを自分に許そうと決め、
年末が近づいてきた頃。
久々にゆっくり湯船につかったとき。
・・・実はワタシ、ここのところ湯船につかってなかったんですよね。親が湯船に浸かることができず、シャワーのみ(それも介助していた)だったので、自分用にワザワザお湯をためるのが面倒だっただけ。
だから、この年の春から夏にかけて、パパッとシャワー。
でも、いつの間にか秋が深まっていて、肌寒くなってきて、やっと湯船に浸かろうという気になったのは12月。
そこで、何の気なしに、いつもやるように、胸を触ったら、胸のしこりが……。
自分でする触診だと、ときに迷うこともあるかもしれないが、ワタシの場合は迷いようがないシロモノ。
こんなにわかりやすいものなのかと驚くくらい。
はっきり固い物体みたいなものがわかる。
そして、それは動かない。
・・・なんで、いままで気がつかなかったのが不思議。
しかも、見つけやすい胸の内側上部。
若い頃から、自分なりの触診をしていたんですよ。
お風呂上がりにボディーローションを塗ったくらいでも気づいたはずのレベルなのに。
これは、自分メンテを怠った結果としかいいようがない。
それに、この数年は健康診断もサボっていたから、もうバカとしか言いようがない……。
ホント、後悔。
健康診断は当たり前だし、ゆっくりお風呂に入って、自分メンテすることだって、本当に大事だったんだ……。
自分の馬鹿さが加減に腹が立つ。
・・・でも、反省したところで、しこりは消えない。
でも、まだガンと決まったわけではない。
うん、とりあえず、病院だ!
今、深く考えるのはやめよう……と言い聞かす。
ネガティブなことは基本、無視する方針。この方針は本当に正しかったな、と後に実感することになります。
なぜなら、
ネガティブなことは、医者がいっぱい言うから!
・・・はぁ、むかつく。もちろん、医者は自身のリスク回避をしたいだけでしょうけど。
でも、これも思った。「一人で良かった」って。
誰に迷惑をかけず、でも今は神様が休んでいいよと言ってくれていると思って、大人になって初めての長期休暇にはいることになったわけで……
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後日談:
あとで知ったことだけど、乳がんの発生部位って、内側上部、内側下部、外側上部、外側下部、乳輪部と区分するらしい。
・・・で、ワタシの内側上部というのは、2番目に発生しやすい部位。ちなみに1番は外側上部。
リンパは脇にあるから、内側のほうが、まだ気分的にはマシかな・・・と思うことにした。