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手術は部分か全摘出か? 〜24年1月

再診の翌日。検査結果と医者の話など、もろもろ自分なりに整理してみよう……。

 

再診の翌日、改めて結果と今後について熟考してみた。

・・・とてもじゃないけど、その場だけで全部を消化し、“次”を即断するのは無理だからね。

 

まず、結果。改めまして、ステージ2A。

腫瘍のサイズは、綺麗な円ではなくて、でこぼこらしい。

小さいところで2.3cm、大きなところでも3cm以下。

周りへの浸潤は、そこそこ大きめ。左胸の内側で、浸潤は乳頭ぎりぎりのところまできているっぽい。

リンパへの転移はなし。

・・・でも、これらはすべて、実際に手術しないと断定できないんですって。

だから、本当のホントの最終診断は手術後にわかる。

つまり、リンパへの転移の可能性も残っているし、腫瘍のサイズももっと大きい可能性もある……という感じ。

 

で、これを前提として、“次”のステップ。手術について。

 

医者は当たり前のように言った。

「全摘出がいいかと思います」

・・・はぁぁぁ!! 2cm程度の腫瘍で???

 

もうびっくり。とうぜん、手術の話を聞くつもりでいたけど、部分摘出しか考えていなかった。なので頭は真っ白。

「ここで、決めるの~~~? 考えてもいなかったのに」

 

動揺して出た質問は「なんで全摘……?」の一言だけで。

 

医者が言ったことを要約すると、「ここまで(乳頭近くまで左胸の上部内側をごっそり)とる必要があるから、それなら全部とってしまったほうが……」と言う。

 

納得できていないことが伝わったのか、さらに加えて

「けっこう腫瘍の周りをたくさん取り切ってしまう必要があるから、胸上部はかなり抉れて形が崩れる。結果、いっそ全部とってしまった方が良かったという人も多い」と。

 

・・・ホントか? 確かに、某ハリウッド女優のように乳房はきれいに再建できるだろうけどさ。

お金も時間もたくさんかかるし、切り取る部分が多くなればなるほど、体への負担も増えるんじゃないの???

 

・・・でもなぁ、こういう疑問は後で思ったことで、その場ではそんなことまでも頭がまわらない。ホント、医者との問診の際には、事前シミュレーションが重要だ。

 

それでもやっとのことで「部分ではダメなのか?」と聞いてみた。

するとあっさり「どっちでもいいですよ。ただし、部分切除の場合、1ヶ月の放射線治療が必要。全部とってしまえば、放射線は必要なし」だそうだ。

 

え~~~。決められないよ~~~。そもそも、聞く前に、それも最初に言ってよ!

・・・ふぅ、あぶない、あぶない。追加の検査があって良かった。この日に判断を迫られたら、医者に進められるがまま、全摘出に同意してしまっていたかもしれない。

ぞっとする。

 

で、結局保留。

幸い、遺伝子検査の結果を聞きにまた1ヶ月後に再来するから、「結果をみて、1ヶ月後の判断でいいですか?」ということにしてもらった。

 

で、今日。改めてネットを見たり、医者の言っていたことを頭で反復してみている。

でも、やっぱり、積極的に全摘出する理由が分からない。

なんにでも、メリット・デメリットはあるが、全摘だと「放射線をしなくいい」と「いっそ全部とったほうがすっきりする」というメリットとしては弱い話だけ。一方、部分のデメリットの説明もない。劇的に生存率があがるとか、そういうわかりやすい話ではないのだ。

 

センセイは片方を全摘出した上半身の写真を見せてくれた。それは、受け入れるには時間のかかるだろう写真だった。母の乳がんの手術跡をみているけど、ちょっと引きつれた傷痕があるだけだったし(それでも、本人はずっと気にしていた)。

 

・・・よし、決めよう!

 

1日悩んだが、よほどのことがない限り、医者が患者に最終決断を促す状況なら、部分切除を選択しよう。遺伝子検査の結果などで、全摘出が圧倒的に良い理由がでないかぎりだ!

 

どんなことしたって、再発リスクは消えない。それに、やっぱり片胸がごっそり無くなるのはイヤだし、再建で入院するのもイヤだ。

 

考えすぎても、日常が充実しない。ストレスが溜まるし。非建設的。

だから、再発しないような体づくりとストレスフリーな生活をとろう。

それが建設的というものでしょ!

 

 

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